基本的事項にて大変恐縮でございますが、Photoshopデータ制作時にご留意頂きたい内容は次項の通りでございます。ご参照下さいませ。以下の内容につきましては、弊社データチェック時にご確認させて頂く事が出来かねる内容となります。恐れ入りますがデータ制作時およびご入稿前には、十分ご留意頂きますようお願い致します。

※[STEP]内のメニュー文言などはお使いのバージョンによって異なる場合があります。

カラーモード

印刷用のデータはプロセスインキ(一般の印刷インキ)であるCMYKである必要があります。RGBで制作されている場合、下記の方法でCMYKカラーに変換をして下さい。

CMYKカラー指定方法

STEP

  1. 「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」を選択します。

仕上りサイズ(トンボ)とヌリタシについて

Photoshopにはトンボの作成機能がありませんので、ガイドを使用して仕上りサイズとヌリタシを行って下さい。

画像の粗さ(解像度)判断基準とモアレについてのご案内

印刷におけるモアレ

印刷では、写真のような階調を表現するために網点を用います。(つまり、色の濃さを規則正しく配置された点それぞれの大きさで表現します。)このため、印刷された写真をもとに原版を制作して再び印刷すると、網点のピッチの違いや、ピッチが同じでもわずかな傾きによってモアレ(縞模様が入ったように見える状態)が発生することがございます。モアレの出た写真は、見栄えがあまりよくありませんので十分ご注意下さいませ。

画像処理におけるモアレ

コンピュータによる画像処理においても、画像は画素とよばれる縦横に周期的に配置した点に分解して表現することから、印刷と同様なモアレが発生する可能性がございます。特に画像処理の過程で画素数の少ない画像を縮小・変形した場合に発生しやすくなります。また、処理する画素数と表示する画素数が異なる場合にも発生することがございます。さらに、写真などをスキャナで取込みする場合にも写真とスキャナの分解性能の差次第でモアレが発生する場合がございます。

画像の粗さ判断基準

画像をできる限り鮮明に印刷するために、弊社ではデータ制作時の画像解像度は以下のようにお勧めしております。ご留意頂き、データ制作時のご参考にして頂ければ幸いです。

  • 画像解像度は300~350dpi(dpi=dots / inch)を推奨させて頂いております。
  • Illustratorでの画像の拡大や縮小は画像の劣化につながります。画像の制作や修正をされる場合は、最終的に使用するサイズをPhotoshopで制作して下さい。
  • 但し、画像解像度が高い場合でも、元データの品質により仕上りは異なって参ります。

※尚、弊社ではご入稿頂いたすべてのデータについてデータチェックを行わせて頂いておりますが、上記にご紹介させて頂いた画像解像度についてはデータチェック時には確認致しておりません。原則として、ご入稿頂いたデータの画像が粗い状態でも完全データとして印刷工程へ入らせて頂きますので、デザインデータ制作時には画像解像度には十分ご留意下さい。

※弊社にて画像データの文字が読めないと判断させて頂きました場合のみ、お客様へご連絡をさせて頂く事がございます。この場合、ご連絡差し上げた内容に対してのお返事・ご指示を頂くまでの間、工程を一時ストップ致しておりますので、予定納期での商品発送ができません。恐れ入りますが、ご了承下さいませ。

※通常は完全データとしてそのまま印刷工程に入らせて頂いているため、同じ画像をご使用頂いた複数のご注文や追加ご注文の場合でも、全てをご連絡させて頂くことができない可能性がございます。併せてご了承下さいませ。

画像解像度

解像度の設定

STEP

  1. 「イメージ」→「画像解像度」を選択します。
  2. 「画像の再サンプル」のチェックを外した状態で、解像度を350pixel/inchに設定します。
    ※「画像の再サンプル」にチェックをしたままで解像度の数値を上げますと、無理矢理画像を大きくしてしまうことになり、画像が粗くなります。
  3. 「画像の再サンプル」に再びチェックを入れ、ドキュメントサイズを変更します。

画像のリサイズを行う際のご注意

使用サイズに合わせて解像度の高いデータを低くすることは可能ですが、もともと解像度が低いデータをPhotoshop上で単純に解像度を大きくしただけでは擬似的にピクセル数が増加するだけですので、画像が鮮明になるということではありません。(粗い画像は、粗い状態のままです)

印刷に適した高画像のデータを準備するためには、スキャニングやデジカメ撮影の際に、適当な解像度(350pixel/inch)を指定したり、Photoshop上で上記の[STEP]のように解像度とドキュメントサイズを調整する必要がございます。

フォントのアウトラインのお願い&作成方法

Photoshopは、フォントのアウトライン作成はありませんが、画像の統合(レイヤーの統合)でアウトライン化されます。

画像の統合(レイヤーの統合)方法

レイヤーの非表示等で印刷されないレイヤーが残っておりますとトラブルの原因になる可能性がある為、又フォントのアウトラインを行う必要がある為、レイヤーは必ず1つのレイヤーに統合して下さい。

画像の統合方法

STEP

  1. 「レイヤー」→「画像を統合」を選択します。
    ※レイヤーが1つになっているか確認して下さい。
    ※別名保存でEPS形式に保存にしますと、保存の際に自動的にレイヤーは統合されます。

画像統合時のご注意

一度画像を統合しますとレイヤー情報が失われます。よって「上書き保存」をすると、後に再度そのデータの編集をする場合、大変困難になります。

画像の統合を行ったデータを保存するときは「別名で保存」を選び、「画像を統合したデータ」と、「画像を統合していないデータ」とを区別できるファイル名にしておくことをお勧めいたします。印刷データのご入稿時にはくれぐれも画像を統合したデータをご入稿下さいませ。

[ 例 ]

画像統合前(作業用):「photo.psd」
画像統合後(納品用):「photo_tougou.eps」「photo_tougou.psd(※画像を1枚のレイヤーに統合したもの)」

Photoshop EPS形式での保存方法

Photoshop EPS形式は、下記の通り設定をお願い致します。

STEP

  1. 「ファイル」→「別名で保存」を選択し、形式は「Photoshop EPS」を選択。
  2. EPSオプションを下記のように設定。
    プレビュー

    Windowsの場合  TIFF(8bit/pixel)
    Macintoshの場合 Macintosh(8bit/pixel)

    エンコーディング

    JPEG-最高画質(低圧縮率)

    ※その他の項目にはチェックをつけないで下さい。